耳栓を買ってみた

以前こんなブログを書いた。 

zzuuu.hatenablog.com物音が苦手になったのでイヤホンつっこんでみたら快適~という話だったが、このイヤホンを紛失した。あっけなく紛失した。まじでどこにあるか1mmもわからない。だが、外出時あると無いとで大違いなので、これを機にちゃんと耳栓かイヤーマフを購入することにした。

 

イヤーマフ 防音」で検索すると、聴覚過敏のお子さんをもつ親御さんのブログか、ガチで仕事に集中したい方のまとめが出てくる。イヤーマフは結構重いし、眼鏡のつるを圧迫しそうなので、私は耳栓を中心に探すことにした。

しかし、イヤーマフにしろ耳栓にしろ、実際に試着できる店舗はほぼない。行ける範囲でいろいろ回ってみたが、あって旅行用品としての気圧変動対応の耳栓で、防音用耳栓というのはどこにもなかった。音楽聴く用イヤホンは山ほどあっても、防音用耳栓はない*1。頭や耳穴の大きさ、重さ、フィット感とか、使い続けるにはセンシティブな問題なのになあ…。耳栓は直接耳穴に入れるので厳しいかもしれないけど…

 

耳栓を今まで使ったことなかったので若干不安をかかえつつ試着を諦め、Amazon先輩のレビューに頼った。

評判いいし、専用ケースもあるし、洗えば繰り返し使えるし、そこそこの値段だし。ええやん!と、夜注文して、翌日夜には到着しているAmazonの恐ろしさとありがたさ…郵便局もありがとう…。圧倒的畏怖と感謝…。

2種類、実際出してみるとこんな感じ。 

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耳栓

半透明の医療用シリコンのほう(右)は思ったよりずっと柔らかい。初日睡眠時につけてみたが、長時間つけても痛みは出なかった。透明なほう(左)はライブとか結構音が激し目かつ短時間の着用が前提なのか、つけたときの違和感が比較的強い。とはいえ痛くて無理ーって感じではない。耳栓にくっつけて、なくさないようにできる黒い紐が付属してる。眼鏡チェーンみたいなもの。

 

これをつけて新幹線・電車・路線バス・高速バスいろいろ乗ったけど、エンジン音が聞えなくなるだけでこんなに快適なのか~と改めて実感。室内でも洗濯機の稼働音や、廊下の足音、外で遊ぶ子どもたちの声が小さくなる。でもインターホンの呼び鈴や車内放送、隣の人の話し声は聞える。イヤホンつっこんでたときと感覚は似てるけど、より厚めの膜に守られてる感じ。付け外しすると、「外ってこんなうるさいの!?」と何度でも驚く。新幹線とか速いだけあって音すごいね??

ただ、強めに耳塞いでる状態なので、自分の呼吸音や心音がよく聞こえる。私はあまり気にならないけど、苦手な人はいるかも。

 

1ヶ月ほど経つけど、買ってよかったー。騒がしいところしんどい、出かけるのちょっと怖いって思ってたけど、お守りをゲットした感じ。もしうるさければ耳栓つければいいし!的な。というわけで、こういうお助けグッズを使って、自分の消耗を押さえつつ、生活していこうと思います

 

 

 余談)耳栓をして電気を消した室内を歩くと、恐ろしくバランスがとりにくくなる。どこから物音がするのか、足下には何があるのか、自分が今平行なのか、分からなくなる。視聴覚ないってちょーーこわい…ヘレン・ケラー先輩すごいわ…

*1:もしかしたら、大きめのホームセンターとかにはあったのかもしれない。工事現場とかで作業する人は必要だよね

指先に思い出をつめて

2018年6月20日、一人の女の子が、アイドルから、芸能界から去って行った。

以前私がファンレターを書いた、尾形春水ちゃんである。超美少女なので見てください。クリックして。今からでも知って。色白関西弁ビューティーを。

 

 あれからもう5ヶ月。この間、これ以上春水ちゃんに会えないという事実に直面するのが辛すぎて、買った生写真も整理できず、メモリアルDVD もろくに観れず、『NO DAY, BUT TODAY』も読めなかった*1。初の推し、そして推し卒業のため、メンタルの弱さ全開であった。

 

最近、春ツアーの円盤が発売された。もちろん買った。ハロオタ大先輩である嶺脇さんに敬意を表し、タワレコで買った。Blu-ray再生機器無いのにフォトブックほしさにBlu-rayを買い、これから再生機を購入するというすっとこどっこいだが、買った。

春ツアーのライブ写真も発売された。もちろん買った。スチール写真よりライブ写真の方が好きなんだけど、動き回っているとき写真を撮られて、それがかわいいってどんだけかわいいん????と取り乱しそうになる。川口イベントで目の前にした春水ちゃんそのままが、写真に写っている。

 かわいくてかわいくて、この世界に生まれ出でて私の目の前に現れてくれてありがとうと感謝も涙もとまらないけれど、今度こそ、ほんとうに、最後。勝手にしんみりしながら、A gonna、Are you happy?、春ツアー衣装写真、卒業記念、1枚1枚生写真をアルバムに入れていった。

 

ほぼ春水ちゃんで埋め尽くされた無印良品のアルバム×3。

黄金期をテレビで見て無邪気にミニモニ。を踊り、9期加入くらいで再び興味を持ち、12期加入以降はまって現場やハロショに行くようになった、私のハロオタ履歴書である。FSK懐疑派だったが、今はセクシーキャットの演説春水と18春ツアー春水に見守られながらパソコンに向かっている*2

 

この世界のどこかにいる彼女のしあわせを祈りつつ、今日もシーブルーの服や小物の前で立ち止まる。 

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*1:3週間ほどまえ、やっと読めた。卒業時期を知っているが故に、「ああもうこの雑誌取材を受けてる…このイベントやってる…」と、どんどん寂しくなった。それに3冊目の半分以降彼女がいないことにも。しかし、もりとちと一緒に見開きで写ってる写真、ほんとに素晴らしくて、ほんとうにありがとうございます

*2:今やかなともまでいる

生活リズム感の欠如

復学1ヶ月程度でうつ状態がぶり返した。ある朝目覚めて全く動けず、授業もゼミもぶっとばした。久々に感じる心の底からのむなしさ、悲しさに打ちのめされた。つい数ヶ月前まで同居していた感情も、こんなに早く「他人」になる。喉元すぎたら暑さ忘れるは本当だった。

 

ここ数日ぼんやりしながら、何が悪かったのか考えてみた。

  • 調子乗って予定詰めすぎた

大学関連の予定だけではなく、同期や友人と会ったり出かけたりと、思いのほか予定を入れてしまっていた。一つ一つは行ってよかったと感じる。ただ、とにかく移動に体力削られた。座席が合わず腰が痛かったり、周りが騒がしかったり、車内のにおいが苦手だったり、ストレスフリーに移動できることなどない。移動の疲労を考慮して予定を組む必要がある。私の場合移動が1回行われると、その日一日使い物にならなくなる。

人に誘われるとうれしくてほいほいついていってしまいがちなので、週末「なにもしない」予定を先にカレンダーに入れておくことにした。

  •  睡眠不足

夜部屋を暗くすると、頭のなかを「あれやらなきゃ」「このアイデアいけるのでは」等様々なことが駆け巡ってしまい、寝られない。前からその傾向はあったが、復学して駆け巡る量が増えた感じはする。

大学・研究界隈の人と接すると「あっ自分がいるここは戦場だった」ってなって、妙なプレッシャーや、やらねば感を受け取ってしまう。元から自分の中にあるのに、さらにもらってきちゃうから過剰である。

貧弱歩兵としては戦場に真正面から激突するのではない方法を探した方がいいし、それに普段の私の心まで総力戦体制にする必要はない。わかっちゃいるけど飲まれるんだよね…すぐ正気失う…

 休学中に読んで一時実践し、穏やかでいられるいい方法かもしれないと思った、「システマ」をもう一回やり直してみるつもり。

余談だが、かつて声楽の先生に、リズム感がない、どうしてそんなにないのかと頭を抱えられたことがある。すぐ拍を見失うし、ワルツ踊れないし、ハロプロ好きでも16ビート刻めなさすぎてつんく♂に許しがもらえない。

今回、私には生活のリズム感もないんだな、と思った。

おそらく、基本となる通常の生活リズムがあやふやで乱れやすく、そこに忙しさがくるともう修復不能になって、一時停止、ぶっ倒れる。予定が立て込んでいるときはあって当然で、その中でいかに通常の生活リズムを(最低限)崩さないか、というのが大事なんだろうが、それがとみに下手くそである。

 

自分が演奏できるテンポでしか演奏できない。それを無理に早めたりするから、手が、体が止まってしまう。

いつか軽やかにぽんぽん動けるように、まずは自分の通常の生活リズムを作っていきたいと思います。何年かかるかな。

火事場でテンションが上がってしまう人

私はわりと小さい頃からエレクトーンやら吹奏楽やら合唱やら、何かしら「発表会」「コンクール」「コンサート」の出演者側になる経験が多かった。つい最近もオーケストラと共演する合唱隊への参加をしてきたのだが、私は「火事場でテンション上がってしまう人」なのだと改めて思った。

 

今回かなり練習回数もギリギリで、数ヶ月前の練習ではほんとに本番いけるの??みたいな状態だった。それが、直前の練習で形が見えてくる、ゲネでよくなってくるという急成長カーブを描いた。これが楽しいのである。もちろんもっと余裕をもって完成させろよ、という気持ちもあるのだが、演奏会直前1週間の集中力、その雰囲気が好きなのである。言ってしまえば「追い詰められた状況にわくわく」してしまう。

 

しかし、これって「追い詰められた状況を(無意識のうちに)呼び寄せてしまう」可能性がある。非日常を作り上げる、そこに参加するということは、とってもオイシイ・楽しいことで、何度やってもやってよかったと思えることだ。ただ、その代償も大きい。特に感じるのは、寝る食べるといった基本的な生活が疎かになること。100%非日常の成功に注力してしまうため、本番終了後ぶっ倒れる。

追い詰められた状況にわくわくし、それを乗り切ったときの快感に味をしめてしまうと、自分のキャパシティ以上の火事場に突っ込んでいってしまったり、火事場を掛け持ちしたり、日常を離れすぎてしまう。むやみに自分を追い込んでしまう。

 

研究も多少そういうところがあるような気がしている。論文発表や成果報告をして、他人からコメントをいただいたり、その内容が認められたりするのは、とってもうれしい。でも、その快感を得るためには長い時間がかかり(そう長い時間はかけられないというプレッシャーもあり)、その間日常のいろんなものを犠牲にしてしまうことがある。おいしさ、楽しさを知っているからこそ、この世界にいたくなってしまうのだけれど、それによって身を滅ぼす危険性もある。

 

火事場が楽しい・魅力的。そう感じてしまう性質はきっと今後あまり変わらないと思うけれど、「今その火事場に行って大丈夫?」という視点も常に持っていたいなと思う。

自分を助けてくれる道具は躊躇なく使っていくスタイル

うつ病の診断受けて治療開始してから、しんどい諸症状に対して開き直って、自分を助けてくれる物を探すようになった。

基本方針は「極力考えなくてすむように」。気力体力が削られているなか、いちいち考え始めるとそれだけで疲れて動けなくなる。貧弱。

衣服

私は外出するときたいそう着る服に悩む人間だったが、うつ状態になると無気力すぎて選べないし、もはや服着たくなくなった。結果的に外出できなくなり、日常生活に支障をきたした。

そこで、初めてスウェット生地のズボンやルームワンピースを購入した。カジュアルな格好が似合わなくてずっと避けてきたけど、着てみたらまあ楽~!!!家~スーパー~コンビニまではこの格好で出歩いていいという自分ルールを作り出して、食料などの買い出しには行ける状態を確保した。

最近はギリギリ研究室に着ていけるくらいのデザインとか生地で、かつ楽に着られる衣服を探している。「着る服に悩む」のは特別なときだけにして、普段は気温くらい考慮すればオッケーなように、クローゼットを変えていきたい。

 食事

基本的に食欲がなく、一時期まじでフルグラ程度しか食べられない(それ以上複雑なものを自分でどうこうできない)状態だった。栄養バランスにまで手まわらんわ、ってなって、サプリメントを飲むようになった。栄養足りないと髪が抜けるからね!!

多少料理ができるようになってきてからは、レンジや鍋で加熱すれば、またちょっと味付けすれば食べられる状態のものを用意しておくようになった。

野菜はとりあえず無限もやし。この味付けなら大抵の野菜いける。

cookpad.comタンパク質はサラダチキン的なもの。胸肉安い。ゆで卵もいい。 

fta7.netあとは冷凍したご飯、野菜を適当に放り込んだスープや味噌汁があれば、食事をとろうとなったときのハードルがだいぶ下がる。

スケジュール・タスク管理

注意力散漫でもう何も覚えていられない。タスク云々以前に家事が回らないレベルだった。

以前から使っていたタスク管理アプリTodoistに、やらなきゃいけないことを放り込んだ。掃除洗濯からゴミ捨て、家賃振り込み、爪切り…どんな些細なことでもとりあえず書き出した。

その後、ゴミ捨ては毎週火曜とか、爪切りは1週間毎にチェックしようとか、やるべき日付や周期を設定していった。

一度セットしてしまえば、毎日今日やることリストが自動的に出てくるので、何も考えずその通りにやる。これで最低限一人暮らしが維持できる。

似たようなアプリはWunderlistとかgoogleカレンダーとかOSに付属のtodoリストとか、いろいろある。やることを書き出して、忘れても構わない状態にすると、「何か忘れてるんじゃないか?」みたいなもやもや漂う不安も減って精神衛生上ひじょうによい。

足音、ドアの開閉音、クーラーとか扇風機の作動音、遠くの話し声…こういう生活音みたいなものがとても苦手になった。今カフェで勉強とか絶対できない。

耳栓を買おうとしたがどれがいいのかわからなくなって頓挫しているので、とりあえず手持ちのイヤホンをつけることにした。特に性能いいやつとかじゃないけど、結構音環境が変わって、ATフィールド(弱め)が自分の周りにできた感じになる。

今日みたいに大雨の日の雨音も苦手なので、今もイヤホン耳に突っ込んで書いている。 

 

かつて、友人の母に「世が世なら死んでる」と言われた私だが、ますます世が世なら死ぬ奴になってしまった。外部のものに頼って生きてる!サバイバル能力低!

現代に生まれたことに感謝しつつ、いろんなものに助けてもらいながら、生きながらえようと思う。

「ちょっと体調悪いけど、まあなんとかやってるよ~」からのうつ病

唐突に、前の記事とはだいぶ毛色の異なる話をする。

 

昨年春、うつ病と診断された。

最近ちょっとおかしいな、と思って、まずは大学のカウンセリングセンターに相談した。無料だったから。

カウンセラーの方に「カウンセリングで何か解決できるとは思えない」(我ながら失礼)と言ったら、「それならなおさら、よく来てくれましたね」と返されて(あ、プロだ)と思った。

そして生活状況や感じていることをを話したら、「睡眠と食事がうまくできないとてきめんにダメージ食らうので、まずそれを整えましょう。必要なら薬使って」と近くの病院を紹介してくれた。

その数ヶ月前の日記やメモを見直すと、就寝・起床時間、睡眠時間はバラバラだし、食事の量やタイミングもまちまちだった(欠食もよくあった)。さらに遡ると、睡眠・食事・気分の不調は少なくとも2年前から出ていた。しかし当時は「ちょっと体調悪いけどなんとか頑張れる」とか思ってたりして、病院に行くなんて1ミリも頭になかった。

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すごく密集した森

ふと、ブロッコリーが何者かわからなくなった。

 

まるまるとした、平野レミでなくとも立てたくなる、うつくしいブロッコリーを買ってきて、ざくざく切っていたのだけれど、どうも、違和感がある。

味は嫌いじゃないし、ゆでても炒めても食べられるし、冷凍でも売っているし、いいやつだと思うんだけれど、どうも、違和感がある。

 

違和感のもとは、密集した森然としたあの部分にある。

あのふさふさの部分、なんでこういう形にしようと思ったのか。神よ。

そして、地面から生えているのがにわかに想像できない。

Broccoli bloeiend

画像検索してみたら、きちんと土から生えていた。

流通しているブロッコリーにはささやかにくっついているだけの葉っぱが思いのほか大きく、食用部分は小さくみえる。 その結果、なんとなくキャベツ畑に似ている。

伸び放題にすると、黄色い花が咲くらしい。

これが一面咲いていたら結構壮観だなあと思うが、それは売り物にはならないブロッコリー、ということなので、その畑を管理している人は相当なブロッコリー花マニアであろう。

 

そんなブロッコリーをざくざく切って煮てミルクスープにした。

知らなかったが、ブロッコリーは冬の野菜らしい。

初夏らしからぬ味、しかし目には鮮やかな緑。

20180921追記

ブロッコリーがキャベツの変種であることを知った