すごく密集した森

ふと、ブロッコリーが何者かわからなくなった。

 

まるまるとした、平野レミでなくとも立てたくなる、うつくしいブロッコリーを買ってきて、ざくざく切っていたのだけれど、どうも、違和感がある。

味は嫌いじゃないし、ゆでても炒めても食べられるし、冷凍でも売っているし、いいやつだと思うんだけれど、どうも、違和感がある。

 

違和感のもとは、密集した森然としたあの部分にある。

あのふさふさの部分、なんでこういう形にしようと思ったのか。神よ。

そして、地面から生えているのがにわかに想像できない。

Broccoli bloeiend

画像検索してみたら、きちんと土から生えていた。

流通しているブロッコリーにはささやかにくっついているだけの葉っぱが思いのほか大きく、食用部分は小さくみえる。 その結果、なんとなくキャベツ畑に似ている。

伸び放題にすると、黄色い花が咲くらしい。

これが一面咲いていたら結構壮観だなあと思うが、それは売り物にはならないブロッコリー、ということなので、その畑を管理している人は相当なブロッコリー花マニアであろう。

 

そんなブロッコリーをざくざく切って煮てミルクスープにした。

知らなかったが、ブロッコリーは冬の野菜らしい。

初夏らしからぬ味、しかし目には鮮やかな緑。

20180921追記

ブロッコリーがキャベツの変種であることを知った